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Rustエンジンなし

v6.7.0以降、PostgreSQL、SQLite、D1、PlanetScale、MS SQL ServerデータベースでPrisma ORMをRustエンジンバイナリなしで使用できます。

このページでは、このバージョンのPrisma ORMの使用方法の概要を説明します。

RustエンジンなしのPrisma ORM

RustエンジンなしでPrisma ORMを使用する場合の主な技術的な違いは次のとおりです。

  • generatorブロックにbinaryTargetsおよびengineTypeフィールドがない
  • 生成されたPrisma Clientのディレクトリにクエリエンジンバイナリがダウンロードされない
  • データベース接続管理のためにドライバーアダプターの使用が必須

使用方法

前提条件

  • Prisma ORM v6.7.0(またはそれ以降)

1. フィーチャーフラグの設定

新しいアーキテクチャを使用するには、driverAdaptersqueryCompilerのフィーチャーフラグを設定する必要があります。

schema.prisma
generator client {
provider = "prisma-client-js" // or `prisma-client`
previewFeatures = ["queryCompiler", "driverAdapters"]
output = "../generated/prisma"
}

2. Prisma Clientの再生成

フィーチャーフラグを有効にするには、Prisma Clientを再生成する必要があります。

npx prisma generate

3. ドライバーアダプターのインストール

使用するデータベースに応じて、異なるドライバーアダプターライブラリをインストールする必要があります。

npm install @prisma/adapter-pg

4. Prisma Clientのインスタンス化

最後に、使用しているデータベースインスタンスのドライバーアダプターと接続URLを使用してPrisma Clientをインスタンス化する必要があります。

import { PrismaPg } from '@prisma/adapter-pg'
import { PrismaClient } from './generated/prisma'

const adapter = new PrismaPg({ connectionString: process.env.DATABASE_URL })
const prisma = new PrismaClient({ adapter })

5. データベースのクエリ

上記のステップを完了していれば、Prisma Clientで慣れ親しんだ方法でデータベースをクエリできます。その他の変更は必要ありません。

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