リードレプリカ
リードレプリカを使用すると、高トラフィックのワークロードに対して、データベースレプリカ間でワークロードを分散できます。リードレプリカ拡張機能 (@prisma/extension-read-replicas
) は、Prisma Clientに読み取り専用データベースレプリカのサポートを追加します。
リードレプリカ拡張機能は、Prisma ORMバージョン5.2.0以降をサポートしています。バグに遭遇した場合やフィードバックがある場合は、こちらでGitHub issueを作成してください。
リードレプリカ拡張機能のセットアップ
拡張機能をインストールする
npm install @prisma/extension-read-replicas
Prisma Clientインスタンスを拡張して、拡張機能を初期化し、拡張機能のurl
オプションにリードレプリカを指す接続文字列を指定します。
import { PrismaClient } from '@prisma/client'
import { readReplicas } from '@prisma/extension-read-replicas'
const prisma = new PrismaClient().$extends(
readReplicas({
url: process.env.DATABASE_URL_REPLICA,
})
)
// Query is run against the database replica
await prisma.post.findMany()
// Query is run against the primary database
await prisma.post.create({
data: {/** */},
})
上記のセットアップにより、findMany
などのすべての読み取り操作はデータベースレプリカに対して実行されます。create
、update
などのすべての書き込み操作、および$transaction
クエリは、プライマリデータベースに対して実行されます。
バグに遭遇した場合やフィードバックがある場合は、こちらでGitHub issueを作成してください。
複数のデータベースレプリカの設定
url
プロパティは、値の配列、つまり設定したいすべてのデータベースレプリカの配列も受け入れます。
const prisma = new PrismaClient().$extends(
readReplicas({
url: [
process.env.DATABASE_URL_REPLICA_1,
process.env.DATABASE_URL_REPLICA_2,
],
})
)
複数のリードレプリカが設定されている場合、クエリを実行するためにデータベースレプリカがランダムに選択されます。
プライマリデータベースに対する読み取り操作の実行
$primary()
メソッドを使用して、プライマリデータベースに対して明示的に読み取り操作を実行できます。
const posts = await prisma.$primary().post.findMany()
データベースレプリカに対する操作の実行
$replica()
メソッドを使用して、プライマリデータベースではなく、レプリカに対して明示的にクエリを実行できます。
const result = await prisma.$replica().user.findFirst(...)