バックアップ
概要
ProおよびBusinessプランでは、Prisma Postgresはリカバリとバックアップのワークフローをサポートするためにデータベースのスナップショットを自動的に作成します。Prisma Postgresインスタンスのバックアップタブに移動して、利用可能なバックアップを表示および再インスタンス化できます。
スナップショットは毎日作成されますが、データベースにアクティビティがある日に限られます。プランに応じて、利用可能なスナップショットの数が異なります
プラン | スナップショット保持期間 |
---|---|
Pro | 過去7日間 |
Business | 過去30日間 |
最新のスナップショット以降に発生したデータベースの変更やイベントは復元されない場合がありますのでご注意ください。
バックアップの可用性とプラン固有の機能の詳細については、料金ページをご覧ください。
将来的には、Prisma Postgresはユーザー固有の設定に基づいたより詳細なバックアップメカニズムと、ポイントインタイムリカバリ機能を提供する予定です。
pg_dump
を使用したバックアップファイルの作成
データベースのバックアップファイルを作成したい場合は、pg_dump
を使用し、ダイレクト接続を利用できます。これは、データベース間でデータを移行したり、データベースのローカルコピーを作成したりするのに便利です。
前提条件
始める前に、以下を確認してください。
- Node.jsがインストールされていること (バージョン16以上)。
- バックアップを作成するためのPostgreSQL CLIツール (
pg_dump
) がインストールされていること。Prisma Postgresはこのバージョンに基づいているため、Postgresバージョン17を使用してください。 - Prisma Postgresデータベース用のダイレクト接続文字列があること。
1. PostgreSQLコマンドラインツールのインストール
バックアップを作成するには、PostgreSQLコマンドラインツールがインストールされていることを確認してください。お使いのオペレーティングシステムに応じて、以下のコマンドを実行してください。
- macOS
- Windows
- Linux
brew install postgresql@17
which pg_dump
which pg_restore
# Download from the official PostgreSQL website:
# https://www.postgresql.org/download/windows/
# During installation, select "Command Line Tools".
# Then verify with:
where pg_dump
where pg_restore
sudo apt-get update
sudo apt-get install postgresql-client-17
which pg_dump
which pg_restore
PostgreSQLをインストールしてもpg_dump
またはpg_restore
で「command not found」エラーが表示される場合は、インストールディレクトリがシステム環境変数PATH
に含まれていることを確認してください。
2. pg_dump
でバックアップを作成する
Prisma Postgresのダイレクト接続文字列は、こちらの手順に従って取得してください。
これで、以下のコマンドを実行し、ご自身の接続文字列を使用してデータベースをダンプできます。
pg_dump --dbname="postgres://USER:PASSWORD@postgres.prisma-data.net:5432/?sslmode=require" > ./mydatabase.bak
これにより、現在のディレクトリにmydatabase.bak
という名前のバックアップファイルが作成されます。